日本でのCovid-19と経済活動

最終アップデート：2021年1月21日

図表の作成に用いたコードやデータファイルはここからダウンロードできます。

1. Covid-19の感染状況の条件付き予測

出所: 著者達の計算による。
注1: “New infections”: 1週間の新規感染者数。 “Output (deviation from reference level)”: 総生産量（参照レベルからの乖離）。 “Effective reproduction number”: 実効再生産数。 “Newly vaccinated persons”: 1週間の新規免疫獲得者。
注2: 赤線:1年平均総生産量ロスが1.5%。 黒線:1年平均総生産量ロスが2%。　青線:1年平均総生産量ロスが3%.

2. Covid-19とGDPの予測される関係

出所: 著者達の計算による。
注1: 縦軸は12か月後までに予測されるコロナ感染による総死亡者数、横軸はこれから12か月間の総生産量のリファレンスからの平均乖離。上のパネルでは、最も濃い、次に濃いグレイのエリアはそれぞれ20パーセント、40パーセントの信頼区間を示す。また、最も薄い、次に薄いグレイのエリアはそれぞれ80パーセント、60パーセントの信頼区間を示す。
注2: 黒線:直近の週。 赤線:1週間前。 青線:2週間前。

3. モデルの直近の予測精度

i. 1週間前に計算された現在までの予測

出所: 著者達の計算による。
注1: (A)先週の時点でのモデルによる「1週先までの死亡者または陽性者の条件付き予測値」と(B)データの実現値の比較。詳細はFujii and Nakata (2021)を参照。
注2: モデルは総生産量を所与として新規感染者数・新規死亡者数を予測するが、総生産量そのものは予測しない。ここでは、実際の総生産量を知っていたという条件に基づいた予測（”条件付き予測”）と実現値を比較する。

ii. 4週間前に計算された現在までの予測

出所: 著者達の計算による。
注1:　(A)4週間前の時点でのモデルによる「４週先までの死亡者または陽性者の条件付き予測値」と(B)データの実現値の比較。詳細はFujii and Nakata (2021)を参照。
注2: モデルは総生産量を所与として新規感染者数・新規死亡者数を予測するが、総生産量そのものは予測しない。ここでは、実際の総生産量を知っていたという条件に基づいた予測（”条件付き予測”）と実現値を比較する。

4. 過去まで遡ったモデルの予測精度検証

新規陽性者数

出所: 著者達の計算による。
注1:　One-week horizonはそれぞれの時点から1週先までの新規陽性者のモデルの条件付き予測値とデータの実現値。Four-week horizonはそれぞれの時点から4週先までの新規陽性者のモデルの条件付き予測値とデータの実現値。詳細についてはFujii and Nakata (2021)を参照。
注2: “3. モデルの直近の予測精度”の注２を参照。

新規死亡者数

出所: 著者達の計算による。
注1:　One-week horizonはそれぞれの時点から1週先までの新規死亡者のモデルの条件付き予測値とデータの実現値。Four-week horizonはそれぞれの時点から4週先までの新規死亡者のモデルの条件付き予測値とデータの実現値。詳細についてはFujii and Nakata (2021)を参照。
注2: “3. モデルの直近の予測精度”の注２を参照。

5. 今週のチャート

出所: 著者達の計算による。
注: 黒実線と灰色のファンチャートは図２と同じ。 赤実線はワクチン接種速度が基本シナリオの2倍の場合。